映画レビューブログ

映画好きの筆者が主に映画館で観た作品をレビューしています。

2014年03月

映画「リディック:ギャラクシー・バトル」2

原題 : RIDDICK
2014年 アメリカ
監督 : デヴィッド・トゥーヒー
出演 : ヴィン・ディーゼル / カール・アーバン


ヴィン・ディーゼル主演のSFアクションシリーズ第3弾。
圧倒的な能力を持つダークヒーローが、賞金稼ぎや未知の生命体と生き残りを賭けて戦う様を描く。


頭脳明晰かつ、超人的な身体能力を併せ持つ極悪人、という設定ですが、今回はそこまで悪のイメージはないようにも思えます。
ヴィン・ディーゼルらしいキャラクターと言えますが、少々スケール感に欠けるところが難点。


夜行性という主人公の特性を、存分に生かしてもらいたかったと思いますが、次回作(があれば)を楽しみにしたい作品です。



オフィシャルサイト
http://www.riddick-movie.jp/
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映画.com
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http://movie.walkerplus.com/mv54253/
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~[映画に歴史あり]的ポイント~
シリーズ第3弾といっても、最初に登場したのは「ピッチブラック」(2000)での印象的なキャラクターとしてでした。
前2作は復習しておいてから本作を観るのがよいでしょう。

■「ピッチブラック」(2000)
■「リディック」(2004)

映画「オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~」3

原題 : ALL IS LOST
2013年 アメリカ
監督 : J・C・チャンダー
出演 : ロバート・レッドフォード


名優ロバート・レッドフォードが広大な海で一人遭難し、極限のサバイバル状況の中、生きることへの執念を描いたヒューマンドラマ。
全編水上での撮影、たった一人の出演者、セリフもほとんどなく、一人芝居で極限状態を生き抜く男の強さを演じるロバート・レッドフォードに感動させられます。


自家用ヨットが運悪く浮遊するコンテナにぶつかって、船体に穴があいたところからサバイバルが始まりますが、主人公の背景はほとんど語られません。
それでも、どんどん状況が悪化する中、とてつもなく激しい嵐や容赦なく浸水する海水と戦い、その時できる最善の策を講じ、生きる希望を失わずに強い意志で自然に立ち向かっていく姿には、観る者に勇気を与えてくれます。


どんなに厳しい状況にさらされても、本当に最後の最後まで決してあきらめないその力強さに、必死で生きていくことの大切さを改めて感じ、心を動かされることでしょう。


映画としても、まだこんな表現の作品があったのかと感心させられる一作です。



オフィシャルサイト
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~[映画に歴史あり]的ポイント~
名優として名高いロバート・レッドフォードですが、監督作も秀逸な作品が多々あります。
■「普通の人々」(1980)
 初監督作品にしてアカデミー賞監督賞を受賞した、監督ロバート・レッドフォードの演出の素晴らしさを印象づける作品。
■「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992)
 美しく流れる渓流でのフライフィッシングの描写が印象的な作品。ブラッド・ピット主演。
■「バガー・ヴァンスの伝説」(2000)
 青年ゴルファーが不思議なキャディーを通じて人生を取り戻す様を描いたドラマ。出演はウィル・スミス、マット・デイモン、シャーリーズ・セロン。
■「ランナウェイ/逃亡者」(2012)
 主演も務めた社会派サスペンスドラマ。シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、サム・エリオット、ブレンダン・グリーソン、テレンス・ハワード、リチャード・ジェンキンス、スタンリー・トゥッチ、ニック・ノルティ、クリス・クーパー、スーザン・サランドンと共演陣も豪華。

映画「それでも夜は明ける」3

原題 : 12 YEARS A SLAVE
2013年 アメリカ
監督 : スティーヴ・マックィーン
出演 : キウェテル・イジョフォー / マイケル・ファスベンダー / ベネディクト・カンバーバッチ / ポール・ジアマッティ / ルピタ・ニョンゴ / ブラッド・ピット


本年度アカデミー賞作品賞受賞作品です。
奴隷制度がはびこっていた19世紀前半のアメリカを舞台に、自由の身分であるにもかかわらず拉致され、南部の農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した衝撃の伝記ドラマ。


おそらく日本人には何となくしかわかっていない、かつてのアメリカの人種差別と奴隷制度。黒人であるがゆえに理不尽な扱いを強要されながらも、誇りと希望を失うことなく強く生き延びた主人公に感動します。


想像を絶する壮絶な奴隷生活を、キウェテル・イジョフォーが渾身の演技で体現。女性の黒人奴隷役のルピタ・ニョンゴも、その体当たりの演技で本年度アカデミー賞助演女優賞に輝きました。


悲惨な奴隷制度に考えさせられるものはありますが、当時のアメリカ社会や文化など様々な要因が、このような辛い過去の歴史を生み出したのだと思うと、何とも言えない気持ちになります。


映画ファンでなくとも、是非観ておきたい一作です。



オフィシャルサイト
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~[映画に歴史あり]的ポイント~
スティーヴ・マックィーンと言うと、「荒野の七人」(1960)などで活躍した超有名俳優を思い出しますが、本作の監督スティーヴ・マックィーンは同名の別人です。
前作はセックス依存症に悩む男の悲哀を描いた衝撃の問題作「SHAME -シェイム-」(2011)です。

映画「マチェーテ・キルズ」2

原題 : MACHETE KILLS
2013年 アメリカ
監督 : ロバート・ロドリゲス
出演 : ダニー・トレホ / ミシェル・ロドリゲス / アンバー・ハード / カルロス・エステベス / レディー・ガガ / アントニオ・バンデラス / ジェシカ・アルバ / キューバ・グッディング・Jr / ウィリアム・サドラー / メル・ギブソン


鬼才ロバート・ロドリゲス監督が手掛けるB級バイオレンスアクション「マチェーテ」の続編。
B級とは言え、この豪華出演陣には圧倒されます。レディー・ガガは本作が初出演。


ロバート・ロドリゲス監督の映画に対する愛情がヒシヒシと伝わってきます。
元々、映画「グラインドハウス」の中でのフェイクの予告編がきっかけなので、ストーリーがどうとかを考える必要はありません。
随所にちりばめられた、映画へのオマージュを楽しむと共に、規格外の映画をシンプルに楽しむのがよいです。
メル・ギブソンが、バリバリの改造装甲車に乗り込んだ直後の目線に寄るカットは、「マッドマックス」シリーズを彷彿とさせ、ミシェル・ロドリゲスが目を撃たれて見えなくなりながらも戦うシーンは、「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」のジョニー・デップを思い出させます。
寝ているカルロス・エステベスに電話が掛かってきたときに、美女3人と一緒にベッドにいるのは、女性関係のゴシップへのジョークでしょうか。


ちなみに、カルロス・エステベスはチャーリー・シーンの本名です。



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~[映画に歴史あり]的ポイント~
やはり前作「マチェーテ」を観ておくべきでしょう。
■「マチェーテ」(2010)

映画「ダラス・バイヤーズクラブ」3

原題 : DALLAS BUYERS CLUB
2013年 アメリカ
監督 : ジャン=マルク・ヴァレ
出演 : マシュー・マコノヒー / ジャレッド・レト / ジェニファー・ガーナー

HIV感染で余命30日を宣告された主人公が、治療薬を求めて生きることへの戦いを描く感動のヒューマンドラマ。

実在の人物である主人公を演じるため、マシュー・マコノヒーが20kgもの減量で挑んだ体当たりの演技に、素晴らしいと言わざるを得ません。
その熱い演技で、本年度アカデミー賞主演男優賞を見事受賞しました。
共演のジャレッド・レトも同じく助演男優賞を受賞しています。

死を宣告された男の生への不屈の挑戦と、治療薬をめぐる政府や製薬会社との戦いに、いつしか共感し応援している自分がいます。
観客に勇気と感動を与えてくれる、秀逸な作品です。



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~[映画に歴史あり]的ポイント~
数々の作品に出演していながらも、今まであまり評価されることは少なかったマシュー・マコノヒーですが、本作でのアカデミー賞主演男優賞受賞は、受賞に相応しい見事な演技でした。
過去の代表作を見返してみても、印象に残る役を演じています。
■「U-571」(2000)
■「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013) ... この作品の記事はこちら

映画「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」2

原題 : KICK-ASS 2
2013年 イギリス
監督 : ジェフ・ワドロウ
出演 : アーロン・テイラー=ジョンソン / クロエ・グレース・モレッツ / ジム・キャリー


平凡な高校生が覆面ヒーローになりきって、悪に立ち向かう活躍を描いた「キック・アス」の続編。
作品性云々を語る必要はなく、純粋にコミカルかつバイオレンスなエンターテインメントを楽しむべき痛快な一作。


ずっとマスクでの登場だったのでわからなかったのですが、ベテラン大佐役がジム・キャリーだったのにはビックリ。
後から調べて、そういえば、、、と思いました。


成長著しいクロエ・グレース・モレッツが魅力的です。



オフィシャルサイト
http://kick-ass-movie.jp/
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http://eiga.com/movie/79094/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv53986/
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http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346695/


~[映画に歴史あり]的ポイント~
何はともあれ前作「キック・アス」(2010)を観ておくべきでしょう。

クロエ・グレース・モレッツは、「キャリー」(2013)でも注目でしたが、「ヒューゴの不思議な発明」(2011)でもその輝きを放っていました。今後将来が期待です。

■「キック・アス」(2010)
■「ヒューゴの不思議な発明」(2011)
■「キャリー」(2013)

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