映画レビューブログ

映画好きの筆者が主に映画館で観た作品をレビューしています。

悪の法則

原題 : THE COUNSELOR
2013年アメリカ
監督 : リドリー・スコット
出演 : マイケル・ファスベンダー / ペネロペ・クルス / キャメロン・ディアス / ハビエル・バルデム / ブラッド・ピット


まず最初に触れておきたいのは邦題です。
「悪の法則」?? 原題は「THE COUNSELOR」なのですが…。日本では"カウンセラー"というと"相談役"というイメージになると思いますが、アメリカでは"弁護士"の意味でもあります。
日本ではわかりにくいと思われたからそうしたのかは不明ですが、この映画は「悪の法則」ではないと思います(観た人はわかるかと…)。
私は邦題に違和感を覚えましたが、原題を見て納得しました。
題名は集客に重要なポイントの一つではあると思いますが、製作者の意図でもあるので、もう少し監督に敬意を払ってほしいと思いました。


さて、余談が長くなりましたが、本作品はどうでしょう?たぶん好き嫌いは大きく分かれると思います。
これだけの豪華スターが出演していて、監督も巨匠リドリー・スコットですので、劇場で観る価値はありますが、私としては期待が大きすぎたのか、少々残念な印象は拭えません。
主人公が裏社会のビジネスに手を出し、罠に落ちていくのですが、その背景の描写が乏しいのと、罠を裏で操る仕掛けの緻密さがイマイチよくわからない部分があります。
まあ、リドリー・スコット監督がわざとそのような表現を狙ったのかもしれませんが…。
ブラッド・ピットの役柄としての立ち位置も微妙です。
悪く言えば、豪華スターを並べすぎて、散漫になってしまったとも思われます。


最後に一つ。予告編は秀逸です。


オフィシャルサイト
http://www.foxmovies.jp/akuno-housoku/
ぴあ映画生活
http://cinema.pia.co.jp/title/162535/
映画.com
http://eiga.com/movie/78963/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv53802/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346480/


~[映画に歴史あり]的ポイント~
リドリー・スコット監督といえば、数々の優れた作品を残しています。
ブレードランナー (1980)
 今なお知る人ぞ知る、SF映画のカルト的作品。その世界観はエポックメイキングとも言えるでしょう。
ブラック・レイン (1989)
 日本のヤクザ社会を題材とした稀有な作品。松田優作の遺作でもあります。
グラディエーター (2000)
 2000年のアカデミー賞作品賞受賞作品。これこそ、さすがリドリー・スコット監督という感じです。壮大な歴史スペクタクル。
ブラックホーク・ダウン (2001)
アメリカン・ギャングスター (2007)
ワールド・オブ・ライズ (2008)
ロビン・フッド (2010)
プロメテウス (2012)
 リドリー・スコット監督らしいSFミステリー。人類の起源を探しに未知の惑星に旅立った探査チームの驚愕の真相。マイケル・ファスベンダーも出演。

マラヴィータ

原題 : THE FAMILY MALAVITA
2013年アメリカ/フランス
監督 : リュック・ベッソン
製作総指揮 : マーティン・スコセッシ
出演 : ロバート・デ・ニーロ / ミシェル・ファイファー / トミー・リー・ジョーンズ


リュック・ベッソン監督、マーティン・スコセッシが製作総指揮を務めるという豪華な製作陣です。
ロバート・デ・ニーロ演じる元マフィアとその一家の騒動を、コミカルなテイストを織り交ぜながら痛快な作品となっています。
予告編を観たときは、正直それほど期待していなかったのですが、見事に裏切られました。実に面白い!
ロバート・デ・ニーロの元マフィア役はハマりすぎですし、ミシェル・ファイファーもいつまでも美しい。
ただモノではない家族が、これまた楽しいです。


予告編


オフィシャルサイト
http://www.malavita.jp/
ぴあ映画生活
http://cinema.pia.co.jp/title/163097/
映画.com
http://eiga.com/movie/78589/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv53958/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346657/


ロバート・デ・ニーロは誰もが知る名優ですが、往年のシリアスな役柄から、近年はコミカルな役も抜群なセンスだと思います。
タクシードライバー (1976)
レイジング・ブル (1980)
アンタッチャブル (1987)
ヒート (1995)
カジノ (1995)
RONIN (1998)
アナライズ・ミー (1999)
ミート・ザ・ペアレンツ (2000)
ザ・ダイバー (2000)
レッド・ライト (2012)

恋するリベラーチェ

原題 : BEHIND THE CANDELABRA
2013年アメリカ
監督 : スティーヴン・ソダーバーグ
出演 : マイケル・ダグラス / マット・デイモン / ダン・エイクロイド


マイケル・ダグラスとマット・デイモンの共演、しかもソダーバーグ監督ということで観ました。
そういえばソダーバーグ監督は映画監督業を引退するとのこと。
それはさておき、予告編でもわかっていたのですが、ゲイのお話。
実在の人物リベラーチェは往年の人気ピアニストだったようですが、どうにも同性愛者の恋愛模様が何とも共感しづらい印象となりました。
作品としては、さすがソダーバーグ監督という仕立てです。


オフィシャルサイト
http://liberace.jp/
ぴあ映画生活
http://cinema.pia.co.jp/title/163204/
映画.com
http://eiga.com/movie/79075/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv53959/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346664/


マット・デイモンはやはり"ジェイソン・ボーン"シリーズや"オーシャンズ"シリーズが似合ってますね。
ボーン・アイデンティティー (2002)
ボーン・スプレマシー (2004)
ボーン・アルティメイタム (2007)
"ジェイソン・ボーン"シリーズ、私は大好きです。
オーシャンズ11 (2001)
オーシャンズ12 (2004)
オーシャンズ13 (2007)
"オーシャンズ"シリーズはソダーバーグ監督です。さすがキレがいい。

セブン・サイコパス

原題 : SEVEN PSYCHOPATHS
2012年イギリス
監督 : マーティン・マクドナー
出演 : コリン・ファレル / サム・ロックウェル / ウディ・ハレルソン / クリストファー・ウォーケン / オルガ・キュリレンコ


「サイコパス」とは反社会性パーソナリティ障害、端的に言うと精神異常ということらしいのですが、よくアメリカなどで「サイコ」(イカれた人)と呼ばれるモラルが欠如した冷酷な異常人格者のようです。


意味はさておき、この映画を観たのは、コリン・ファレルが出演しているから、に他なりません。主演が彼でなかったら観ていなかったかもしれません。
一応、クライムコメディということのようですが、正直言うとB級感は否めません。
そこまでつまらなくはないストーリーですが、ユーモアとバイオレンスのバランス感も微妙で、クリストファー・ウォーケン、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンなどの結構豪華な共演陣のバラエティー色に依存しているような気もします。

おそらく一般受けはしないと思われますので、映画好きの方が押さえておく的な作品かもしれません。


オフィシャルサイト
http://7-psychopaths.jp/
ぴあ映画生活
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映画.com
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http://movie.walkerplus.com/mv53652/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346269/


コリン・ファレルといえば、「フォーン・ブース」で演技力を認められ、ハリウッドのトップスターの仲間入りを果たしました。
甘いマスクで女性の人気も高そうですが、恋愛コメディよりはクールな役が似合っていると思います。
S.W.A.T. (2003)
 米国警察特殊部隊のS.W.A.T.の活躍を描いたアクション作品。サミュエル・L・ジャクソンや"ワイルド・スピード"シリーズのミシェル・ロドリゲス、ジェレミー・レナーなど共演陣も豪華です。ストイックなコリン・ファレルがカッコいいです。
リクルート (2003)
 アル・パチーノと共演。CIAスパイ養成のサスペンス。アル・パチーノの存在感もさすがですが、堂々と渡り合っていたと思います。二転三転するストーリーも◎。
マイアミ・バイス (2006)
 ドン・ジョンソン主演の80年代伝説のTVシリーズ待望の映画化。TVシリーズのイメージを損なうことなく現代にアレンジ。とにかくスタイリッシュなクライムサスペンスですが、コリン・ファレルのカッコよさが際立っています。
トータル・リコール (2012)
 アーノルド・シュワルツェネッガー主演作品のリメイク。シュワちゃんの超肉体とはまた違った良さがあります。展開としてはオリジナルの方がビックリしたかもしれません。

2ガンズ

原題 : 2 GUNS
2013年アメリカ
監督 : バルタザール・コルマウクル
出演 : デンゼル・ワシントン / マーク・ウォールバーグ / ビル・パクストン / ジェームズ・マースデン


デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグの実力派スター共演のアクション作品。
ストーリー的にはそれほど秀逸という感じでもないですが、主人公2人のユーモラスな掛け合いもあって、結構スタイリッシュでテンポよい展開に引き込まれます。


監督のバルタザール・コルマウクルって聞いたことないなーと思ったら、今年公開された、同じくマーク・ウォールバーグ主演の「ハード・ラッシュ」の監督さんでした。


オフィシャルサイト
http://www.2guns-movie.jp/
ぴあ映画生活
http://cinema.pia.co.jp/title/159931/
映画.com
http://eiga.com/movie/58262/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv50861/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346632/


デンゼル・ワシントンは、古くは「ペリカン文書」(1993) に出演していましたし、数々の硬派な作品で印象的な演技を披露しています。
クリムゾン・タイド (1995)
 トニー・スコット監督。ジーン・ハックマンとの熱い対決が印象的。
ザ・ハリケーン (2000)
 あまり知られていないかもしれませんが、無実の罪で終身刑となった伝説のボクサーの話。感動的なストーリーで一度は見ておきたい作品です。
ジョンQ 最後の決断 (2002)
 秀逸な社会派サスペンス。緊張感のある展開に引き込まれます。
フライト (2013)
 今年公開されたアカデミー賞主演男優賞ノミネート作品。予告編からは想像もできなかった深い人間ドラマが感動を呼びます。


マーク・ウォールバーグというと、最近では「TED」というイメージが強いのかもしれませんが、クールなタフガイ役もよく似合っています。
パーフェクト・ストーム (2000)
 ジョージ・クルーニーと共演、とにかく嵐がスゴイです。
ミニミニ大作戦 (2003)
 邦題がどうかとも思うこの作品ですが(原題「The Italian Job」)、この映画がきっかけでミニクーパーを買った人もいます。作品自体はテンポのよい展開とスタイリッシュでクールな強盗アクションで、清々しい気分になれます。
ディパーテッド (2007)
 香港映画の「インファナル・アフェア」を巨匠マーティン・スコセッシ監督がリメイク。アカデミー賞も受賞。レオナルド・ディカプリオやマット・デイモンなどスターが多数共演しています。
ザ・シューター 極大射程 (2007)
 まさにクールなタフガイ役。ストーリーも小気味よい展開で、元海兵隊のスナイパー役が魅力的です。


最後に、ジェームズ・マースデンが共演していますが、ジェームズ・マースデンというとどうしてもX-MENのスコット(常にグラサンのミュータント)の印象が強いのは私だけでしょうか。他にも色々と恋愛コメディ作品にも出演しているんですけどね。

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