映画レビューブログ

映画好きの筆者が主に映画館で観た作品をレビューしています。

REDリターンズ4

原題 : RED 2
2013年アメリカ
監督 : ディーン・パリソット
出演 : ブルース・ウィリス / ジョン・マルコヴィッチ / メアリー=ルイーズ・パーカー / イ・ビョンホン / アンソニー・ホプキンス / ヘレン・ミレン / キャサリン・ゼタ=ジョーンズ


引退した元スゴ腕CIAエージェント達のアクションコメディ「RED」の続編。
アクションもさることながら、そのキャラクター設定とあり得ないくらいにスゴ過ぎるアクションが逆にユーモラスで、純粋に楽しめた前作の印象から、かなり期待していました。


もちろん本作も全編見どころシーン満載で楽しいのですが、どうしても前作の大変面白かった印象が強いせいか、前作は超えられなかったような気がします。
これは続編の宿命かもしれません。

やはり第一弾は、初めて目にするその世界観や各登場人物の設定が新鮮で、完成度が高ければその印象もとても強いものです。
今回の続編は、新たに登場したキャラクターが増え、少し散漫になってしまったのと、コミカルとも言えるスーパーアクションが多々あるのですが、それ以上にストーリー上の場面展開がコロコロ変わるので、もう一つシンプルさが失われたような気がします。


とは言え、一般的には映画館で観るべき楽しいアクションコメディ作品であることは間違いないです。豪華共演陣にも注目です。



オフィシャルサイト
http://disney-studio.jp/movies/red/
ぴあ映画生活
http://cinema.pia.co.jp/title/157966/
映画.com
http://eiga.com/movie/57263/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv53743/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346408/


~[映画に歴史あり]的ポイント~
何といっても本作を観る前に、前作を復習しておくことをオススメします。
本作では、設定の背景があまり語られませんので。
RED/レッド (2010)

最近大作出演が続いているブルース・ウィリスですが、この15年くらい彼を映画で観ない年はないくらい多くの作品に出演しています。
「ダイ・ハード」シリーズは当然として、代表作とは評されないまでも、もう一度観たい良作もピックアップしてみます。
ダイ・ハード (1988)
 このヒットで有名になったと言っても過言ではありません。何度見ても面白い。敵役のアラン・リックマンは「ハリー・ポッター」シリーズのスネイプ先生です。監督はジョン・マクティアナン。
ダイ・ハード2 (1990)
 レニー・ハーリン監督にスイッチ。空港でも孤軍奮闘。
ダイ・ハード3 (1995)
 共演のジェレミー・アイアンズ、サミュエル・L・ジャクソンも好演。"ダイ・ハード"らしさが少し失われたかも?
ダイ・ハード4.0 (2007)
 12年ぶり待望の続編。サイバー・テロに立ち向かうマクレーン刑事も年頃の娘に翻弄されるパパに。
ダイ・ハード/ラスト・デイ (2012)
 今度はモスクワを舞台に、成長した息子のジャックと巨大な陰謀に立ち向かう。ちなみに原題は"A Good Day to Die Hard"で、インディアンの言葉である「死ぬにはいい日だ(="It's a good day to die.")」のもじりです。最後という意味ではありません。次回作も予定されています。


ラストマン・スタンディング (1996)
 黒澤明の傑作「用心棒」を、ウォルター・ヒル監督がリメイクしたアクション作品。「用心棒」は意識せず、意外とキレはいい感じです。
ジャッカル (1997)
 超一流の殺し屋とテロリストの死闘を描くサスペンス。共演はリチャード・ギア。
ストーリー・オブ・ラブ (1999)
 ミシェル・ファイファーとのビッグスター共演。ハートフルなラブストーリーも◎。
ティアーズ・オブ・ザ・サン (2003)
 ナイジェリアを舞台にアメリカ人兵士の勇気ある行動を描いた戦争ドラマ。モニカ・ベルッチと共演。
シン・シティ (2005)
 斬新な映像で原作コミックの世界観を再現した、豪華スター共演のクライム・アクション。
16ブロック (2006)
 予想外の事態に巻き込まれる刑事のサスペンス。監督は「リーサル・ウェポン」シリーズのリチャード・ドナー。

オーバードライヴ2

原題 : SNITCH
2013年アメリカ
監督 : リック・ローマン・ウォー
出演 : ドウェイン・ジョンソン / バリー・ペッパー / スーザン・サランドン


ドウェイン・ジョンソンが逮捕された息子の無罪を晴らすため、麻薬取締局の危険な捜査に協力するアクション作品。
アクションといっても格闘なし、筋肉も見せず、どちらかというと演技で熱い父親役を魅せる、そんな彼の今までとは少し違った印象です。
日本ではあまりメジャーな作品ではありませんが、B級でもなく、意外とスッキリと楽しめます。
個人的には、ドウェイン・ジョンソンのイメージからか、もっと体を張った肉弾スーパーアクションでもよかったかなと思いました。


ちなみに邦題に難ありです。"オーバードライヴ"というと、何だかカーアクション全開のような気がしますが、そこまででもありません。
原題の"SNITCH"は"密告者"の意味ですが、こちらのほうが映画の内容にしっくりきます。


オフィシャルサイト
http://overdrive-eiga.com/
ぴあ映画生活
http://cinema.pia.co.jp/title/161987/
映画.com
http://eiga.com/movie/78250/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv53910/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346912/


~[映画に歴史あり]的ポイント~
ドウェイン・ジョンソンといえば、元アメリカのプロレス団体"WWF"のスター選手から、そのパワフルな肉体で俳優に転身し、最近では「ワイルド・スピード」や「G.I.ジョー」に立て続けに出演し、ハリウッドでも俳優としての地位を確立しつつあります。
ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (2001)
 このときはまだプロレスのリングネーム"ザ・ロック"として出演。
スコーピオン・キング (2002)
 ハムナプトラでの役が注目を浴び、スピンオフ作品として作られました。
ワイルド・スピード MEGA MAX (2011)
 ワイルド・スピードシリーズに突如登場。ヴィン・ディーゼルと共に肉弾炸裂。
G.I.ジョー バック2リベンジ (2013)
 前作からガラリと変わってドウェイン・ジョンソン仲間入り。
ワイルド・スピード EURO MISSION (2013)
 前作に続いて熱演。


本作にはバリー・ペッパーも(なぜか長いヒゲ面で)出演し脇を固めています。
主演こそ少ないですが、印象的な熱演も多いので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
プライベート・ライアン (1998)
 若き狙撃兵の熱演で一躍注目されました。スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演。
エネミー・オブ・アメリカ (1998)
 ウィル・スミス、ジーン・ハックマン共演の手に汗握るサスペンス。トニー・スコット監督作品。
グリーンマイル (1999)
 トム・ハンクス主演の感動作。
バトルフィールド・アース (2000)
 大作出演が続いた後で、やってしまった感満載のSF作品。ジョン・トラヴォルタ主演。
ワンス・アンド・フォーエバー (2002)
 ベトナム戦争での戦場カメラマンを熱演。メル・ギブソン主演。
ローン・レンジャー (2013)
 ジョニー・デップ主演の西部劇。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのゴア・ヴァービンスキー監督。

キャプテン・フィリップス4

原題 : CAPTAIN PHILLIPS
2013年アメリカ
監督 : ポール・グリーングラス
出演 : トム・ハンクス


2009年、ソマリア沖で海賊の襲撃に遭い人質に取られた船長の実録サスペンス。
トム・ハンクスの緊張感溢れる演技もさることながら、実際にあった話ということで、非常にリアルなタッチの作品となっています。
日常ではありえない困難な状況の中で、主演のトム・ハンクスが見せる勇気と極限の精神状態は、観客を釘づけにします。
いつの間にかグイグイと引き込まれ、ラストは安堵・共感と共に大変感動させられました。
完成度の高い作品です。


余談ですが、船長を救出するために出動した、アメリカ海軍特殊部隊"SEALs"ってスゴい。



オフィシャルサイト
http://www.captainphillips.jp/
ぴあ映画生活
http://cinema.pia.co.jp/title/159925/
映画.com
http://eiga.com/movie/58257/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv50855/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346309/


~[映画に歴史あり]的ポイント~
本作でのリアルな緊張感は監督であるポール・グリーングラスが得意とするところではないでしょうか。
"ジェイソン・ボーン"シリーズの「ボーン・スプレマシー」(2004)、「ボーン・アルティメイタム」(2007)や、「グリーン・ゾーン」(2010)はいずれもマット・デイモン主演のスリリングなテイストの作品の監督として、その手腕を存分に発揮していると思います。

ザ・コール 緊急通報指令室

原題 : THE CALL
2013年アメリカ
監督 : ブラッド・アンダーソン
出演 : ハル・ベリー / アビゲイル・ブレスリン


「X-MEN」「チョコレート」のハル・ベリー主演のサスペンス・スリラーです。
個人的には異常者の誘拐殺人といったシーンが苦手なので、予告編を観たときには本作を観るのを迷いましたが、ハル・ベリー主演ということで観ました。
意外にも主役であるハル・ベリーの緊急通報オペレータとしての苦悩や、困難に立ち向かうその姿に心を動かされ、また、誘拐された女の子からの緊急通報とそこからのスリリングな展開に引き込まれます。
ラスト近辺の話のもっていき方には少々疑問を感じますが、メジャーではない作品としては全体的に及第点だと思います。


オフィシャルサイト
http://call911.jp/
ぴあ映画生活
http://cinema.pia.co.jp/title/163358/
映画.com
http://eiga.com/movie/78489/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv54001/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346799/


~[映画に歴史あり]的ポイント~
ハル・ベリーは黒人の父と白人の母のハーフだそうです。「チョコレート」(2001)の熱演で、第74回アカデミー賞で主演女優賞に輝きました。有色人種としては初めてだそうです。
X-MEN (2000)
 白髪が美しいミュータント"ストーム"役。X-MENシリーズには欠かせない存在。
ソードフィッシュ (2001)
 ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマンと堂々共演。ミステリアスな役。
007/ダイ・アナザー・デイ (2002)
 ボンドガールに抜擢され、ピアース・ブロスナン扮するジェームズ・ボンドと共演。
クラウド アトラス (2012)
 トム・ハンクスと共演、なかなか難しい作品ですが、重要な役を見事に演じていました。


ちなみに、誘拐された少女役のアビゲイル・ブレスリンは、どこかで見たことがあると思いますが、「幸せのレシピ」(2007)でキャサリン・ゼタ=ジョーンズと、「幸せの1ページ」(2008)でジョディ・フォスターと、「私の中のあなた」(2009)でキャメロン・ディアスとそれぞれ共演していて、今後期待の若手女優さんかも知れません。

グリフィン家のウエディングノート

原題 : THE BIG WEDDING
2013年アメリカ
監督 : ジャスティン・ザッカム
出演 : ロバート・デ・ニーロ / キャサリン・ハイグル / ダイアン・キートン / アマンダ・セイフライド / スーザン・サランドン / ロビン・ウィリアムズ


前回の投稿でも書きましたが、この作品も邦題がちょっと微妙です。
「ウエディングノート」?ウエディングノートは登場しません。原題の「THE BIG WEDDING」がしっくりきます。


マニアな視点はこれくらいにして、内容ですが、特に素晴らしいというほどではありませんが、結構豪華なキャストと様々なキャラクターのコミカルな群像劇がなかなかよい感じです。
事前の期待感にもよると思いますが、私は全然期待していませんでした。
そのせいか、ありがちではあるものの、ハートウォーミングな終盤の展開に少しホロっときてしまいました。


ただちょっと、一般的には下ネタトークが多すぎる気がします。
ロバート・デ・ニーロやキャサリン・ハイグルに、そこまで言わせるかな~と思いました。


オフィシャルサイト
http://www.weddingnote.jp/
ぴあ映画生活
http://cinema.pia.co.jp/title/162962/
映画.com
http://eiga.com/movie/78657/
Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv53817/
Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346544/


~[映画に歴史あり]的ポイント~
キャサリン・ハイグルはラブコメ的な作品が似合いますが、実は子役時代にすでにそのスターとしての輝きがあり、スティーブン・セガールと沈黙シリーズの「暴走特急」(1995)で共演しています。
幸せになるための27のドレス (2008)
 典型的な痛快ラブコメディー。観て爽快になれます。
男と女の不都合な真実 (2009)
 「300」(スリーハンドレッド)のジェラルド・バトラーと共演。
キス&キル (2010)
 「スティーブ・ジョブズ」のアシュトン・カッチャーと共演。アクション + ラブコメディ。

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